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利き手

今度は普通に利き手の話。

面白い記事がNew York Timesにあったので。

"It’s Not Political, but More Canadians Are Lefties"

野球のように、アイスホッケーにも右打ちと左打ちがあります。主にシュートするのが体の右からか、左からか、という区別。

スティックの先っぽも、この利き手に合わせて曲がってるんですが、なんと、カナダでは左打ちスティックの方が売れて、アメリカでは右打ちスティックの方が売れるんだとか。(記事のタイトルは、カナダの方が政策が左寄りとされるのにかけたダジャレ)


なんでカナダが左寄りで、アメリカが右寄りなのかは、自分にはどうしょうもない問題なので置いておくとして、気付く事が他にもあります。

右打ちと左打ちがほぼ五分五分だという事から分かるように、ホッケーの利き手は、ものを書いたりするような利き手とはあまり関係が無さそうだという事。十分練習すれば、どちらでも打てるようになれるようです。実際、左利きだけど、ホッケーは右打ち、という人が2人知り合いにいました。


野球の打撃も、スイッチヒッターなどがいるように、練習すれば反対側でも打てるようになるものですが、それでも右打ちの方が多いんです。(参考)野球よりホッケーの方が、利き手の反対側で打つのが簡単、という事でしょう。


テニスの場合、片手でフォアハンドを打つのが利き手。右利きの選手が、バックハンドを両手で打つモーションは、野球やホッケーの左打ちのモーションと似ています。それを思えば、野球とホッケーで、反対側の手で打つ事がそこまで難しくないのは不思議ではないです。

そのテニスだと、面白い例がトッププレイヤーで2人います。

1人は、ラファエル・ナダル。テニスは左打ちですが、彼は本来右利き。右利きだけど、左もそれなりに器用だという事に伯父トニ・ナダルが気付き、左打ちで練習させるようにしたそうです。

これは、左打ちの選手が少ない事から、相手に取っては見慣れないショットを打てる、というアドバンテージを見てのことでした。

逆のケースが、マリア・シャラポワ。彼女は両利き。ですが、父ユーリは、彼女を右打ちの選手に育てました。なんでそうしたのかは…謎です(笑)左利きの方が良かったのでは、と思います。

彼女は今でも、バックハンドに追いつけない時に苦し紛れに左手のフォアハンドを打つ事があります。


サッカーの利き足なども、練習すれば両利きに近づけることは可能ですが、練習で両利きになった、という話をほとんど聞かないものもあります。すぐに思いつく例は、オーバーハンドで投げるモーション。

野球の投手は、ナダルが左打ちになったのと同じ理由で、左投げが少ないのなら左投げになりたいはず。簡単に切り替えられるものなら、右投げと左投げの投手の数はほぼ同じになるはずです。ですが、両投げと言う選手はほぼ皆無ですし、右利きなのに左投げになった、と言う話も聞きません。左投げの投手は普通に左利きの人に限られるので、実際に稀少価値があるんです。(注)


ナダルも、投げるモーションに似ているサーブに長年苦労していました。これも、利き手でない方の手で、オーバーハンドで投げる、と言うのが難しい事の現れかと思われます。


野球の場合、左打ちの選手は一塁に近い上に、バットを降った勢いで一塁に向かって走り始められるので、イチローのように右投げ左打ち、と言う選手が多くいます。

逆に、左利き、左投げなら、わざわざ右打ちになる理由はあまり無いんです(スイッチヒッターになる理由はあります)。左投げ右打ち、と言う選手はほとんどいません。

例外の1人が、去年殿堂入りしたリッキー・ヘンダーソン。子どもの頃友達と野球をしている時、他がみんな右打ちだったので、こうやるものなんだと思って右打ちになったとか(笑)


こうダラダラ書いてみると、利き手については色々気にしているんだなぁ、と分かりますね。自分は右利きなんですが、左利きの女の子を見るとグッと来るので(笑)スイッチヒッターが好きだとも以前書きました。

それはいいとして、利き手のどれくらいが遺伝で決まるのか、なぜ右利きの方が多いのか、面白い問題です。

(注)
野球選手の投げる手に関しては、1つ注意点があります。内野の二塁手、三塁手、遊撃手の3つのポジションは、打球を取って一塁に投げやすくするために、右投げでないといけないんです。捕手もほぼ全員右投げです。(捕手が右投げの理由は、実際のところ不明)

テーマ : スポーツ全般
ジャンル : スポーツ

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No title

ホッキーに関してはカナダに行ったときにグレツキーが左なので,その影響で左が多いということを聞きました。
(わたしもグレツキーモデルのスティックを買ってきました)
野球のピッチングはリリースするときの微妙なタッチが必要なので利き手でないと難しいのではないでしょうか。

ジュンクさん

はじめまして。

Timesの記事を読んでもらえると、「グレツキーが左打ちだから」説だけではどうやら説明出来なさそうなことが分かるように思います。

左打ちの比率が一番高いのはケベック州だそうですが、グレツキーはケベコワでは無く、ケベックのチームでプレーした事もないので、ケベックで特に人気が高いわけではありません。むしろ、出身のオンタリオ州や長年プレーしたアルバータ州で左打ちの比率が高くなるはずです。

さらに、ヨーロッパでも左打ちが多い事、カナダでもブリティッシュコロンビア州では右打ちの方が多い事も、グレツキー説では説明出来ません。ハッキリと書かれていないんですが、スティックが片側用になった60年代からすでに、カナダでは左打ちの方が多く売れて、アメリカでは右打ちの方が多く売れる、と言う傾向があるようです。これが本当ならもちろん、グレツキーの影響ではありえません。

小さい子供、しかも野球やゴルフをやっていない子供の場合、利き手の反対側で打つようになりやすい、という説が記事の中にあります。ちゃんとデータを取って検証されているのかが気になりますが、上に書いた傾向は全て説明出来る説なので、それなりに説得力があります。


野球のピッチングはそういう事ですが、微妙なコントロールを求めなくても、利き手でない方の手で投げる、と言うモーションだけでもなかなか難しいのではないでしょうか。クリケットの場合、野球ほどのコントロールは必要ではないはずですが、それでも左投げは珍しいようです。

時速100マイルの速球を投げるビリー・ワーグナーは、元々右利きなのが、右腕の骨折をきっかけに左投げに転向したんだそうです。
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プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

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