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身長

時間の矢の続きを考えてるんですが、上手い説明がなかなか難しいです。時間を逆回しにしてみる例に、何を使おうかな、と。ネタバレになるかもしれませんけど、ここまでで考えてみたのは、割れる生卵、爆発、溶ける氷、混ざる液体/気体。どれが良いかな…

とまだ迷ってるんで久々にスポーツネタ。

一昨日は、メンフィス・グリズリーズの試合を観てきました。相手はワシントン・ウィザーズ。


バスケファンならとっくのとうに知ってるはずのことですが、バスケットボールのチーム5人は、普通5つの別々のポジションに配置されて、役割分担がそれなりに決まっています。

大雑把に言って、主にプレーする範囲がゴールから遠い方から、
1.ポイントガード(PG)
2.シューティングガード(SG)
3.スモールフォワード(SF)
4.パワーフォワード(PF)
5.センター(C)
の5つで、一般的に、ガードにはドリブル、パス、ジャンプシュートの能力、フォワードとセンターにはリバウンドを取ったり、コンタクトを受けてもシュートを決めるための体格の良さが求められます。

で、NBAでは、それぞれのポジションの大体の身長が決まっているんですね。
PGは6フィート1~4インチ(185~193cm)
SGは6フィート4~7インチ(193~201cm)
SFは6フィート6~9インチ(198~206cm)
PFは6フィート9インチ~7フィート(206cm~213cm)
Cは6フィート10インチ以上(208cm~)

大抵の場合、同じポジションの選手を1対1で守ることになるので、身長が大幅に違うとミスマッチとなって、有力な攻め手の1つになります。相手より身長が高い場合は、相手に邪魔されず頭上を超えるシュートが打ちやすくなりますし、相手より背が低い場合、普通敏捷性で優っているのでドリブルで抜き去りやすくなります。

ただ、ボールを上に投げないと点が取れないというゲームの特徴から、身長が低い場合のデメリットは大きいので、ポジション平均より背が低い選手は、なにか特殊な技能を持っていないとやっていけません。

そんな選手が、一昨日は2人見られました。グリズリーズのPFザック・ランドルフと、ウィザーズの控えPGアール・ボイキンス。


ボイキンスは、例外中の例外と言っても良い選手です。身長は5フィート5インチ(165cm)。アメリカ人男性の平均より10cmほど低いんです。他の選手に囲まれてコートにいると、子供にしか見えません。

彼がリーグで10年以上プレー出来ているのは、高速ドリブルでチャンスを作り出す能力のためです。守備では弱点になる背の低さですが、俊敏な動きが出来て、しかもドリブルする手が低く保てるとなると、攻撃では強みになります。

それでも相手とは30cm以上も身長があるわけで、シュートすれば常にブロックされる危険があります。ブロックされないための技術には、相当の試行錯誤と練習が必要だったんじゃないでしょうか。


ザック・ランドルフの方が実は、個人的には興味深いケースです。

彼の場合は、6フィート9インチのPF。ボイキンスほど極端に低いわけではないですが、面白いのは、ザックは決して、背が低いために敏捷だとも言えないんです。持ち味は、リバウンドとゴール下での得点力。

横に大きい体で(普通に太ってた事もありますが今はそうでもない)、それが相手の選手をブロックアウトするために役立っているのはあります。

でもそれ以上に、外れたシュートがいつどこに落ちるのか、他の選手より正確に読めているんですね。だからリバウンドが落ちる場所に、なぜかいつもザックがいる。そして、ちょうどボールがジャンプの頂点で取れるように飛んでいる。

ザックより背の高い周りの選手より、数cmだけの差で毎回ボールに手が届くのを見ると、とても不思議です。

こういう選手は、他にもいますね。昔の選手で言うと、チャールズ・バークリーは、ランドルフよりさらに背が低いPFでしたが、リバウンドの能力はリーグ屈指でした。


で、実際のところ、ザック・ランドルフの優れている能力はなんなのか、が気になるんです。

視力や立体的に状況を把握する能力が優れていて、他の人よりシュートの軌道が良く分かっているという事なのか。

シュートの軌道の把握能力は他の人と一緒でも、そこからどう跳ねるかを予測するのが上手いのか。

どこに跳ねるのかは他の人と同じくらいしか分かっていないけれど、跳ねた後に相手より良いポジションを取れるのか。

どれなのかどうも分からないんですね。どれが正しいのか確かめるために実験してみたい(笑)


確実なのは、ジャンプのタイミングを測るのは上手い、という事。

ボールが跳ね上がった直後のボールの運動を見極める動体視力と、その後の軌道を予測して、瞬間的にいつ飛べばいいのか判断する無意識の計算力が優れているんでしょう。


そもそも他の人とザックの体の間にあるどういう違いから、この違いが出てくるのかも疑問。

他の選手も、数万回、シュートが外れて跳ね出るのを見てるんですね。ザックの方が、リバウンドの軌道を読む能力が優れているとしたら、それはその能力を得るために費やした練習量が多いためなのか、それとも元々ザックにリバウンダーに適した資質があったのか。

練習だとしたら、どういう練習が効果的だったのか。資質だとしたら、それは実際のところどういう資質なのか。知能と学習に関して考えることが最近多いもので、さらに気になるんですね。


最後に言うことじゃないですが、グリズリーズは最近好調です。1勝8敗のスタートから、今は15勝16敗にまで戻しました。

若手4人にベテランのザック・ランドルフを加えたスタメン5人が、かなりハイレベルなバスケをしてます。ザックには、素行に問題があるという評判がありましたが、今のところ問題ないですし、振り返ってみると本当に彼に問題があったのか疑わしいところがあります。

むしろ、メンフィスでは色々と騒動を起こしただけだったアイバーソンと契約しなければ、1勝8敗というスタートも無かったかも、と思われますね…でもプレーオフの望みもまだあります。

テーマ : NBA
ジャンル : スポーツ

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非公開コメント

時間の矢の続き、早く読みたいです。
まぁ、でも、記事の内容で試行錯誤してらっしゃるなら気長に待つとします。
個人的には溶ける氷の例えで。

リバウンドに関して。
僕は現役の頃はリバウンドの勘に関しては自信がありました。
172センチと小柄でしたがPFをやってたんですが、リバウンドが面白いように取れました。
優れたリバウンダーなら、シューターが打った瞬間にどこに落ちるかわかります(僕がそうでしたので)。
なので、誰かが打った瞬間に最善のポジションを取ってました。
僕が現役の頃は、憧れのバークリーはもちろんのこと、ロッドマンもいたので、彼らのプレイはとても参考になりました。
たぶん、ランドルフも打った瞬間にわかってるんじゃないでしょうか?
(プレイ見てないので確信は持てませんが。でも、打った瞬間にポジショニングしないと間に合わないと思います)

おめでとうございます

アシュリーさん、明けましておめでとうございます。時差があるのかな?東京の元旦は、とっても寒いです。日本海側は大雪ですよ~。アシュリーさんのブログ、これからも喰いつける?ところから喰いついていきますので、今年もどうぞよろしくお願いします。今年も、アシュリーさんにとって実り多き、幸せな一年となりますように。

kashさん

バスケットに届く頃にはとっくに動いているのだろう、とは思っていました。

シュートが空中にある時に分かる情報は、ボールの運動状態、ボールと自分の相対位置、バスケットと自分の相対位置、です。いずれも、人間の感覚で捉えているので誤差があります。で、ボールがどの方向に跳ねるか、というのは、ボールの位置が数cm違えば大きく違ってしまう事が多いですよね。という事は、早い段階でリバウンドの位置が分かるような選手はまず、ボールの位置を感じる際の誤差が小さいのではないでしょうか。

その上で、ボールがバスケットにどうやって当たって、どう跳ねるのかを求める脳内での計算が、速く正確だという事になると思います。

飛んでいるものの軌道を求めたり、跳ねる方向を求める脳内のプログラムが、どこから来たのかを考えてみるのも面白いです。狩猟をしていた頃の人間には特に必要な機能だったと思われますが、人間以外の動物の脳にも、似たような物理シミュレーションのプログラムが入っているはずです。

どんな動物が、こういう計算に優れているのか。人間に限ると、どれくらいの個人差があって、トレーニングでどれくらい伸ばせるものなのか。疑問が尽きません。

No title

ランドルフでは例を挙げられないんで、バークリーとロッドマンで僕が知ってること書きますね。

まずバークリーは、「リバウンドを獲る」という気持ちを大事にしてたようです。ボールに対する執着というか、日本ではよくある根性論でしょうか(苦笑)
技術的には参考になりませんが、気持ちが大事っていうのはわかる気がします。

次にロッドマンの場合ですが、彼は試合のビデオ観賞にかなり時間を割いていたようです。
というのは、相手チームのプレイヤーのシュートタッチや軌道を頭にインプットするために。
同じ理由で、チームメイトのシューティングもかなりチェックしてました。
これらは、誰かがシュートを打った瞬間に落下地点、落下の仕方(弾み方)を予測する練習ですね。

ロッドマンの場合はそれに加えて、跳ねたボールに対して誰よりも速く反応する能力が優れてました。
上に跳ねた場合は1度ジャンプしてティップして相手に取られるのを防いだ上に、続けざまのジャンプの最高到達点が最初のジャンプの時とほとんど差がない、という肉体を作り上げてました。
リバウンドがルーズボールっぽく転がっていった場合は、誰よりも速くボールに近づいてました。
(ん。こんな説明でわかってもらえるだろうか・・・。まず、シュート打った時点で落下地点がわかるってことと、リムに当たって跳ねてから何かしらの反応をするっていうのは別の能力ということを言いたいんです。さらに言うと、シュートしてリムに当たるまでの間、その軌道を見ながら落下の仕方のシミュレートを刻一刻と変えて正確にしていきます)

とにかく、リバウンドに関しては、ロッドマンは天才です。というのは言い過ぎではないと思われます。

ランドルフの場合はどうなんでしょうね。
彼が出てる試合は何度か観たことありますが、主に見てたのはオフェンスの方で、リバウンドはあまり注目してませんでした。
また観る機会でもあれば、注視してみますね。
まぁ、手が長いっていうのはあるかもしれませんね。リバウンドでは有利だと思います。

かのちゃん♪さん

明けましておめでとうございます。返事が遅れてすいません。コメントが来たときはまだ12月31日でしたが、こんなに遅れたのは全く無関係です(笑)

この冬は、雪なしで終わりそうです。メンフィスの気温は氷点下に下がったんですけどね…

今年もよろしくお願いします。えーと、かのちゃん♪さんのブログにも時々遊びにいきますね。

kashさん

リバウンドへの集中力を高める事にちゃんと繋げられれば、気持ちは大事かと思います。潜在能力があるところまでしか上がらないんで、根性だけを説いても無駄でしょうが。

ロッドマンのプレーはリアルタイムではほとんど見ていませんが、ティップして自分が取る映像は見ているので、ボールが跳ねてからの技術も磨いていた、と言うのは分かります。

そしてさらに、どうボールが跳ねるのか研究するためにテープを見ていた、と。これは他の人はほとんどやっていませんよね?これもまた、リバウンドに対する執着心が無ければ出来ないと思います。

ランドルフは、上の2人とは当然比べものにならないと思います。グリズリーズにこれほどのリバウンダーが今までいなかったので、感心している、と言うことにしてください(笑)

腕は長い方のようですが、ジャンプ力はあまりないです。ポジション取りについては、そこまでしっかり観ていないので確かなことは言えませんが、リバウンドの際のジャンプのタイミングはかなり良いはずです。
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プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

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