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モンテカルロ~その2

モンテカルロの続き。

まず、モンテカルロ法がなぜ碁に強いのか。

囲碁の面白さの1つは、打った手が、何十手もあとになって効いてくる事が往々にしてある事です。布石、という言葉が囲碁から来た事から分かります。つまり、序盤(と中盤の前半)には、後々になってどういった役割を果たせるのか、という判断で石を置いていくわけです。

それを考えると、1手1手先を読むタイプのコンピュータプログラムには、囲碁の序盤はとても難しいのが分かります。50手先を読めるのでもなければ、どこに石を置けば良いのか確かな判断が出来ないからです。

モンテカルロ法は、この問題の解決法になります。色々な手を打った後、どうやって対局が進むのか大量にシミュレートする事で、効果的な事が多い手を見つけられるんです。


モンテカルロ法を使ったプログラムの弱点はと言うと、局地戦で、正解は1つだけ、と言う場面でのプレーです。

詰め碁

例えば↑の場面で黒の手順の場合、黒が左から2つ目の点、白が4つ目、黒が6つ目(全部一番上の段)、と言う順で打たないと、黒の石は全て囲まれて取られてしまいます。例えば、黒が最初の手で左から4つ目の点に打つと、白は左から2つ目の点に打って、あとは白が大失敗しなければ黒の石は救いようがありません。(これだけじゃ分からないですよね…。石の固まりの中に、「眼」(相手が打ち込めないすき間)が2つ無いと生きられない、という原則があるんです)

とにかく、この状態からプレーすると、正解が1つしか無い、という局面が3手続きます。ちょっと囲碁を勉強した人間にも、1手1手読むタイプのプログラムにもこれはすぐ分かる事。

でも、モンテカルロ法を使うプログラムは、そんな事おかまい無しに、色んな手を試してシミュレートしちゃうんです。黒が間違えて、白もそれにつけ込まないで間違った手を打つ、という手順が沢山シミュレートされるわけです。そうすると、本当なら100%相手につけ込まれるようなミスでも、たまに酷い事になるみたいだけど悪くないかな、となってしまう事があるわけです(笑)

まぁこれは、1手1手読むタイプのプログラムと、モンテカルロを使うプログラムを組み合わせれば、解決出来ない問題ではないはずです。


個人的にもっと気になるのは、コンピュータ碁を人工知能のプロジェクトとした場合の問題。

それは、モンテカルロ法を使うプログラムは、ある手がなぜ良いのか理解しているのか?というもの。これについては明日書きます。

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス
ジャンル : ゲーム

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考えるコンピュータ碁?

コンピュータに囲碁をさせるのを人工知能のプロジェクトだとすると、強いプログラムを作る事以上に、良い手が良い理由、悪い手が悪い理由、...

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アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

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