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サイエンスとは何か?

「科学」、「サイエンス」と聞いて思い浮かぶ漢字はなんですか?

ちょっと考えてみてください。



















「理」、「論」、「知」、「究」なんて漢字が出てきたんじゃないでしょうか?
(他に思いついたのがあったら教えてください)

どれも悪くは無いと思うんですが、
科学の一番大事な部分が、抜けてると思います。


それは、「疑」。

日常に出会う当たり前のような事から、
広大な宇宙から微小な生物や粒子などの非日常まで、
とにかく問を持つこと。

そして、問いに一応の答えが見つかっても、
その答えで本当に正しいのか?とまたう事。

今は正しいと思われている事も疑ってみるのが、サイエンスなんです。


漢字1文字じゃなくて、モットーもあります。

世界で一番古い科学学会、イギリスの王立協会のモットーは、
"Nullius in verba"というもの。
ラテン語で、「誰の証言にもよらず」というような意味。

分かりやすい例だと、
ローマの法王が、「地球の周りを太陽が回っている」と言っても、
それが正しい事にはならない、というわけですが、
このモットーにはそれ以上の意味があります。

有名な、○○大学の××教授が言ってるからそうなんだろう、
って言うのも無し、って事。

あらゆる権威を疑うべき、という事なんです。


じゃあどうやって科学を学べばいいのか。
先生に教わったり、本を読んだりしないといけないじゃないか、
と言われるかもしれません。

でもそれは、表面上のこと。
先生や本から学ぶからと言って、
学んだ事を疑ってはいけない、とは誰も言ってないわけです。
(言ってるとしたら、それは科学的ではない態度です)

スタート地点が権威だったとしても、
そこから疑問を持って、実験や観測で検証することで学ぶのが、
本当の科学の勉強だって事。
ただ詰め込んだ知識は、サイエンスではないんです。


こう考えると、
「科学の力で、人類はどんな問題でも解くことが出来る!」っていう、
科学万能主義ほど、非科学的なものもありません。

科学の基本的なスタンスは、
「人間の知ってる事は限られてるし、
今は知ってるつもりの事も間違ってるかもしれない。」
というものであるべきなんです。


以上、去年の終わりから書こうと思ってた事です。
そのわりに、大して上手く書けてないですが。

最近、New York Timesで似たような記事もありました。
当然英語ですが、よければどうぞ→"Elevating Science, Elevating Democracy"

一言でまとめてしまうと、
「サイエンスは価値観を教えてはくれない、とよく言われるけれど、そんな事はない」
っていう記事です。

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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「科学」といえば「心」ですね、自分の場合。

単に、
科学で心が語れるか?
というテーマにとらわれてきたからですけれど。

「知」とかぶるかな?って一瞬思いましたが、たぶん違いますよね?

kashさん

「知」とは違うと思います。
多分、大体の人は科学について無機・無感情なイメージを持ってると思うので、
「心」が最初に出てくる人は少ないんじゃないかな、と。

「人間のやること」なんで、
感情はどうやっても入ってくるんですけどね。
というかまず、動機の「知りたい」というのがまず感情ですから。

実は、「科学で心が語れるか?」に近い話をアップしようと思っていて、
それの前に、科学とは何か?の話をしておいた方がいいと思ったので、
(ある程度誤解が広まっていると思うので)
この記事を書きました。

No title

「調」・「試」や、「観」・「測」はいかがでしょう。
実験と観測は科学の大きな部分を担っていると思います。

「疑」
「疑う」という意味でも、「疑問」という意味においても、すばらしく科学にマッチした漢字だと思います。

「欲」
というのもふと思い浮かんだのですが、少し西洋的かも知れません。(世界は全て可知であると考えるという点で)

adbmalさん

「誰の証言にもよらず」というのはつまり、
実験や観測から得られた証拠が絶対の位置にある、という事ですから、
「調」、「試」、「観」、「測」、どれも良いですね。

「実」もありだとおもいます。
「実験」、「事実」、「実世界」の意味で。

知識「欲」が無いと科学は始まりませんから、
それもある意味OKかもしれません。

No title

一文字では難しいです。自分は、「科学」イコール「客観性」だと思います。
政治家等がつっこまれた場合に言う、「・・・と思います」という発言に、いつも疑問を感じるのは「何をもってそう考えるか」の部分が全く欠如しているから。
客観的な、つまり万人に妥当性を示せる「伝家の宝刀」のような武器が「科学」「サイエンス」だと思います。したがって、物理や化学や生物や数学のみならず、「科学」とはもっと普遍的なものだとも思えます。

今時分、「知」だけなら、片手にiPhoneを持っておけば誰でも得られますからね。

(ひ)

(ひ)さん

証拠、根拠を求めるという意味で、「拠」はどうでしょう?
ちょっと「拠」だけだと曖昧ですが。

一般に科学といわれる分野でなくても、
科学的に扱う事ができる、というのは賛成ですが、
客観的なら科学か、というと、それは違うと思います。

世論調査など、統計は客観的ですが、
統計を集めただけでは科学にはなりません。
その統計が現れたのはなぜなのか、
と理論を考え、それを検証する事で、科学になるのだと思います。

インターネットで調べただけの知識も、「知」なのは間違いないですが、
理論を組み立てては崩して、組み立てては崩して、
と繰り返す事で築かれた科学の知識とは、異質のものだと思います。
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プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

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