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サブプライムローン

いまや世界全体に広がっている経済危機ですが、
元はと言えばご存知のように、
アメリカの住宅バブル、そしてサブプライムローンと言われる住宅ローンが原因でした。

そもそも、なんで返済の見込みが高いとはいえない人に金を貸したのかと言うと、
こういったローンが証券化されて、人気商品となっていたからです。

証券化とはどういう事か、
なぜサブプライムローンを使った商品が人気になったのか、
そしてなぜみんな、サブプライムの危険性に気付かなかったのか、
シロートの自分なりの理解を書きたいと思います。
(ブログを含めて、他のメディアとの重複は覚悟で)


今回問題になったサブプライムローンは、信用度の低い人向けのローンの事。
完済されないリスクが普通のローンより高いので、利子も高く設定されています。

銀行としては、利子が沢山取れるのは嬉しいけれど、
完済されなかった場合、自分達だけが損をするのは嫌。
このリスクを他の人にも負ってもらいたい、という事で、
ローンの返済を受ける権利を他の人に売ろうとします。


まず、ローンをバラで売ろうとするとどうなるでしょうか。
ローンを買おうとする投資家としては、
完済される可能性がどれくらいあるのか、詳しく知りたいでしょう。

でもそれを知るには、
ローンを受けた○州×市の△氏の収入は××ドルで...
という、細かい個人情報を調べないといけません。

さらに、完済される事もあれば、1ドルも返ってこない事もある。
ローンのばら売り、というのは買い手としては面倒な商品なわけです。


ちゃんと買ってもらえるようにするには、こういう工夫が出来ます。
まず、ローンを100個くらい一括りにしてしまいます。
そして、その一括りにしたものを、分割して証券として売り出す。

もし、借り手100人のうち1人が、1ドルも返済出来なかったとします。
ばら売りの場合は、投資家のうち、たまたまこのローンを買ってしまった人が大損をこきます。

一方、証券化されている場合は、証券を買い取った人全員でこの損を分け合う事になります。
要するに、みんな1%ずつ受け取るお金が減ります。
でも、他の99人からは、サブプライムの高い利子を払い続けてもらってるので、
100人中1人や2人が全然払えなくなっても、損をする事は無いわけです。


100人まとめてしまえば、
どれくらいリスクがあるのかも、
細かい個人情報に立ち入る事無く知る事が出来ます。
100人もいれば、1人1人の情報は必要なくて、
平均的にみて、これくらい返済されるはず、と分かればいいんです。

これは、世論調査のサンプルが大きければ大きいほど、
世の中全体の意見の割合に近付くのと一緒。

1人だけに聞くと、100%賛成、か、100%反対、にしかならなくて、
実際の所どれくらいの人が賛成してるのか分かりませんが、
100人に聞けば、全体の割合から10%以内に大抵持っていけます。

1つのローンだけだと、100%返済される事も、0%になる事もあるのが、
100のローンをまとめてしまえば、最低でも何%返済されるだろう、
というのが分かるわけです。


ここまでは、普通な話。
元々リスクが高いサブプライムローンですから、
これだけでは、安全な投資だと思ってもらえるわけがありません。
(これが安全だと思われてれば、そもそも銀行が売ろうとする理由がありませんし)

サブプライムローンを人気商品にするためには、
もう1つ工夫が必要になります。
それが、自分が今回のバブルの中心的存在だったと思う、CDOです。

明日に続く...

テーマ : サブプライムローン問題
ジャンル : 政治・経済

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非公開コメント

No title

ワクワク。
詳しく知らないので底から語っていただけると嬉しいですね。
明日にも期待です。

adbmalさん

ただでも影響の大きな問題ですし、
CDOなどの商品を作る段階で、
数学者や物理学者の働きが大いにあって、
無関係と言ってはいられないところがありました。

最近数ヶ月になってやっと勉強した口なんで、
細かい所で理解の足りてない部分もあるかもしれませんが、
色々な意味で興味深い問題だと思ってます。
(他人事のような言い方、と大抵の人には嫌がられそうですが、
adbmalさんなら分かってもらえるかな、と、笑)

No title

その気持ち、凄く良く分かります。
嫌がられそう、というのも(笑

しかし、上手いこと考えたモンですね。

adbmalさん

人が楽しんでる、苦しんでる、というのとは違う座標軸の話で、
純粋に知的好奇心から、という事なんですけどね。
学者が「冷たい」というイメージを持たれる原因かもしれません。

CDOなどの複雑な構造を持った金融商品は、デリバティブと一般に言われてます。
CDO squaredという、CDOから作ったCDOなど、
もっと複雑なものももちろんあって、
デリバティブの構造を理解できる人が少なかったのは、
リスクが隠されてしまった原因の1つでした。
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プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

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