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リリーフエース

昨日書いた、K-Rodのセーブ記録関連で。


選手成績で、チーム事情に大きく左右されるものと言えば、
投手の勝敗、打点など、他にもありますけど、
セーブほど、選手起用に影響を与えてる成績もありませんよね。
(以下、メジャーの話です。プロ野球にどれくらい当てはまるかは正直知りません)

今のメジャーリーグでは、チームの一番良い抑え投手は、
9回に、味方が1~3点リードしてる時に出てきて、勝利を決める、
って言う起用法が定着しています。

セーブが公式記録になる前は、
リリーフエースが8回以前から出てきたり、
リードして無くても出てきたり、って言うのも日常茶飯事だったわけですが、
最近だと、セーブを取る事だけがリリーフエースの仕事という状況。

クローザー、って呼び方自体が、それを示してますね。
最後を締めるのが仕事なわけです。


これが本当に一番良い起用法なのか、
一番勝ちが多くなる方法はなんなのか、と言うのを、
ビル・ジェームズが考えたエッセイが下の本にあります。(p.232)

The New Bill James Historical Baseball Abstract: The Classic (New Bill James Historical Baseball AbsThe New Bill James Historical Baseball Abstract: The Classic (New Bill James Historical Baseball Abs
(2003/06)
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今のセーブ専門の起用法の問題は、2つ。
リリーフエースの出ているイニング数が少ない事と、
出ているイニングが、エースを必要とする場面とは限らない事です。


クローザーは、1イニングずつしか出てこないんで、
シーズンに多くても70回、80回くらいしか出ないんですよね。

チームで一番低い防御率が期待できる投手を、
70回しか出さないって言うのはもったいないわけです。


さらに、出ているイニングの中には、
9回に3点リードの場面が3分の1くらいはあります。

この場面で、ほぼ確実に抑えられないような投手は、
もともとメジャーに上がってきてないはず。
つまり、わざわざリリーフエースを持ってくるような場面じゃないわけです。


逆に、もっと緊迫した場面なのに、クローザーが出てこない場面もあります。
例えば、8回に同点になっている時。

1点取られて一番痛いのは、味方が1点リードしてる時と、同点の時です。
同点で登板するとセーブは付きませんが、リリーフエースが出てくるべきなんですよね。
(抑えて、味方が点を取れば、勝利投手になれますし)


それを踏まえて、ビル・ジェームズが提案するリリーフエースの起用法は、これ。

(1)8回以降に、1点差リード、または同点の場合に投入
(2)1、2日休んだ後に、僅差の試合があれば、9回に投入

実際には、セーブが契約交渉などで評価されているうちは、
今の起用法のままなんでしょうけどね。


以上、
K-Rodのシーズン58セーブって言うのは確かにすごいんだけど、
それでも言いたかった事、でした。

テーマ : MLB
ジャンル : スポーツ

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No title

日本のプロ野球だと最近は8回からや同点の場面での登板が目立ち始めました
そういう意味では上記のビル・ジェームズ氏の考え方に近いのかもしれませんね
まあ、ただ、あえて言うことじゃないのでしょうが、70回しか投げないといってもその都度々々、ブルペンで肩をつくっていること、もちろん登板機会がなくなる場面もあるでしょう
そういうい事を加味したら大事に使わざるを得ないですよね
実際、一昔前の中日の押さえピッチャーは労働条件が過酷だったから短命ですし(郭源治、与田強、森田幸一等々)、身体的なものの他にもプレッシャーなんかを考えると想像以上に過酷なんじゃないでしょうか?

ハルオさん

まぁ、データもなにも無い所で言うだけなら、誰にでも出来ますね。
ビル・ジェームズのすごいのは、
メジャーリーグのリリーフエースの起用法の変遷を踏まえた上で、
どの時期の使い方が一番効果的だったのか、
それから、どれくらい使い込むと故障が増えるのか、
と言うところまでしっかり書いてある事です。

彼の提案する起用法だと、
シーズンに大体70試合、110イニング投げる事になるとの事。
6、70年代のリリーフ投手で、
シーズン平均でこれくらいの数字を維持しながら、
30代後半、人によっては40代まで投げ続けた選手の例を10人ほど挙げて、
この条件なら問題ない、としています。
(グース・ゴセージ、ホイト・ウィルヘルム、ロリー・フィンガーズなど)

リリーフ投手に限らず、
30代後半、40代まで投げ続ける投手が、
メジャーと比べると、プロ野球では少ない印象があります。
起用法以外のところにも問題があるような気もするんですが、
どうでしょう?

No title

故障率まで踏まえてとは御見それしました

>リリーフ投手に限らず、
>30代後半、40代まで投げ続ける投手が、
>メジャーと比べると、プロ野球では少ない印象があります。

それはありますね
ただそれは、やはり骨格や筋肉などのDNAレベルからの問題じゃないでしょうか?
工藤や下柳などは40前後でも投げてますが、技巧派ですし速球は並以下ですよ
でもランディ・ジョンソン、ちょっと前ならクレメンスなんかはまだまだ速球派と呼んでも差し支えないですよね?
打者にしても王以降、高齢でタイトルを狙える選手が居ない気がします(去年の楽天の山崎は置いといて)
これだけ見るとやっぱりDNAの話になってくる気がします
あとはメジャーというかアメリカは単純に分母(競技人口)が大きいですわね
この前もマクラーレンの話を1つとってもそんな選手は日本じゃ4,5年でクビで契約金を元手にラーメン屋でもやっているんでしょうけど、諦めずに続けてさえ居れば30過ぎてからでも芽の出た選手も居たでしょう
そういう意味でも環境の違いもあるのかもしれませんね

ハルオさん

まず、分母の違いだけでは説明できないと思います。
10年前のサイ・ヤング賞の得票選手は、
ナ・リーグではグラヴィン、ホフマン、ブラウン、マダックス、スモルツ、ライター、ジョンソンの7人で、
ア・リーグではクレメンス、マルティネス、ウェルズ、コーンの4人。
この11人は、まだ36歳のマルティネスと、39歳で引退したライター以外、全員40代で投げてます。

メジャーの方が試合数は多いわけですし、
これだけの違いが、DNAだけで出るでしょうか?
DNAだけなら、日本にしても、アメリカにしても、
もっと例外が出てくるものだと思いますが、
それぞれ、かなり一定のパターンになっている気がします。

若い頃の投球制限や連投禁止、
プロになってからも100球を大幅には超えさせない起用法、
コンディショニングの方法、
春のキャンプ、試合の合間の練習方法などから、
違いが出ているんじゃないかと思います。

もう少し日本人のメジャー選手が多ければ、統計の比較で分かりそうな話です。
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プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

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