スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ファンの気持ち

ソニックスのお話その4です。(その1その2その3

まず今日のニュースから。
前オーナーのハワード・シュルツが、ついに正式に現オーナーグループを訴えました。
ESPNの法律専門家が、これについて記事を書いてくれました。(リンク

要約すると、現オーナーの行動は詐欺に値する、と判断される可能性は十分あると。
そうなった場合、シアトルにチームを残そうとするグループに、
ソニックスは競売されるような形になるかもしれない、と言う事です。

なんにしろ、色々と前例がほとんど無いケースなのは確かなようで、
妙にワクワクします(笑)


今日のテーマは、ソニックスのファン。

まず、ソニックスはシアトルのスポーツファンにとってどういう存在なのか。

シアトルにスーパーソニックスがやって来たのは、1967年。
Sonics

事実上、シアトルで最初のメジャースポーツのチームでした。
(戦前にアイスホッケーのチームがありましたが、NHLが出来る前の話です)

79年に、NBA優勝。
これはメジャースポーツで、シアトルのチームが取った唯一のリーグタイトルです。


シアトル以外では忘れられていても、ファンの間では語り継がれている名選手が何人もいます。

ゲリー・ペイトンとショーン・ケンプのソニックスを覚えている人は多いかもしれません。
96年のNBAファイナルでは、
他にもハーシー・ホーキンス、デトレフ・シュレンプ、コーチにジョージ・カール。
ジョーダンさえいなければ優勝していたはずのチームでした。

その時のキー・アリーナの盛り上がりを見てみてください。

場内アナウンスが聴こえなくなるほどの歓声。


こんな熱狂的なファンたちなのに、
ESPNの掲示板などを見ると、
今ソニックスが移転しようとしているのはファンがサポートしなかったから、
と言う論調の人がずいぶんいます。

そう言う人達が、ソニックスの歴史を理解してないのはまず事実としても、
なんでそう言う意見が広まっているのかは考える必要があると思います。


ソニックスファンがチームをサポートしてない事の根拠として良く挙げられるのが、
観客動員数が少ない事。
最近5年の数字を見てみます。

シーズン平均観客数観客数順位
2007-081335528位(30チーム中)
2006-071595525位(30チーム中)
2005-061619823位(30チーム中)
2004-051647521位(30チーム中)
2003-041525523位(29チーム中)

常にリーグの20位台。
確かに、ファンがサポートして無いように見えます。

でもこの順位だけを見ると、重大な事を見落としてしまいます。
ソニックスのキー・アリーナの収容人数は17098人で、NBA最小のアリーナなんです。
これはもし今シーズン、全試合が売り切れだったとしても、観客数では19位にしかなれない小ささ。

どこのチームでも、レイカーズ戦などの人気カードは売り切れます。
その売り切れの観客数が20000人なのか17000人なのかで、
平均観客数に大きな違いが出るのは当然なんです。

アリーナの収容人数が20000人だったとしたら、
今シーズン以外は確実に10位台に入っているはずです。

大体、98-99年のシーズンから見ると、ソニックスが優勝候補だったのは1回だけで、
他の年はせいぜい、プレーオフにギリギリ入れるか、と言うチーム。
それでもこれだけ観客が入っていたのは、
むしろサポートされていた証拠と言ってもいいと思います。


ソニックスファンが理解されないもう1つの理由は、シアトルが国の端っこにある事。

東海岸の大都市圏、カリフォルニア、五大湖の工業都市以外は、
全米レベルのメディアは軽視しているところが多いにあります。
日本で例えれば、この3つが関東、関西、名古屋。
アラスカが北海道、ハワイが沖縄とすれば、シアトルは仙台と言った所でしょう。

シアトルの都市圏人口は300万人以上で、ボストンなどにも負けないくらいの大きさなのに、
一般のアメリカ人の認知度はあまり高くないんです。


例えばこんな事が。
3年前のスーパーボウル、ピッツバーグ対シアトルだった時に、
うちの大学の学生紙で、「ピッツバーグの方がシアトルより大きい」と書いてありました。
これは大嘘。ピッツバーグの都市圏人口は200万人くらいです。

認知度の低いせいで、どんなにシアトルで大きな話題になっても、
他の場所には伝わりにくいんです。
今回の移転の件でも、
重要な情報が全米レベルでは最小限の扱いになっている事が何度もありました。


じゃあ、シアトルのファンは、今回の騒動の間、どのような事をしていたのか。
スタバのボイコットの話はしましたが、それはチームの今後にはあまり関係なかったはずの事。

もっと実効力のある事で言うとまず、
キー・アリーナ貸し出しの契約をソニックスに守らせるための署名運動がありました。

この契約は2010年まで続くので、ベネットオーナーとしては解除したい。
市に補償金を払う事で、今年で貸し出しを終わらせようとしています。
これを止めるための署名運動が起こって、
呼応して市議会は契約を最後まで守らせるための条例を作りました。


このようなファンの動きの中心になっているのが、
Save Our Sonics運動。
街角でのデモから、広報活動、議会への働きかけなど、奮闘しています。


S.O.S.にかけた名前は、
今シーズンのソニックスのホームゲームでファンが叫ぶスローガンにもなりました。
開幕戦、生で聞いた時には、鳥肌が立ちました。

↓ホーム最終戦での映像です。

勘違いでこの試合を見損ねたのは、一生の不覚です...


次回は、この移転騒動の間、コミッショナーのデイヴィッド・スターンは何をしていたのか。

続き

テーマ : NBA
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

ブログ内検索
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
リンク
RSSリンク
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。