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熱力学第2法則と僕

NFLの話をなにか書くつもりだったんですけど、
メールで作文をしちゃったんで、そのまま載せます(笑)

まずこちらから→ダーリンコラム

メールは、これへの感想です。

エントロピー増加中


『こんばんは、
物理屋(院生です)なもので、熱力学第2法則の話題に釣られました。

生物の色んな活動を、第2法則の視点で見ると、
生きるっていう事は、体内のエントロピーを出来るだけ低く保つ事、
じゃないかと思えてきます。

枯れ葉や倒木、あんまり見たくないですが動物の死骸なんかを見ると、
周りに少しずつ溶け込んでいってしまっているのが分かります。
角砂糖が水に溶けていくように。

同時に分かるのは、生きるって言うのは、これを防ぐ事なんだな、と。


太陽と地球をまとめて考えると、
太陽のエネルギーが固まった形から大量に発散されているわけで、
全体のエントロピーは確実に増えてます。

ただ、この太陽から来たエネルギーを利用して、
地球の植物は光合成をして、エネルギーを炭水化物などのまとまった形にして蓄えています。
暖められた塩水のあとに整然とした結晶が残るように、
植物の中身だけ見れば、エントロピーは減っているわけです。

動物はと言えば、光合成のおかげでエントロピーが低くなった植物を食べて、
消化してエントロピーが高くなったものを排泄している。
エントロピーが低い(ある程度定型の)ものを中に入れて、
エントロピーが高い(ごちゃ混ぜの)ものを外に出す事で、
体内のエントロピーを低く保っているんです。


こう言う視点から見ると、
人間、生きている時点ですでに、
「ずんと大きな流れ」に逆らっている、と言えると思います。

本当なら、どんどん分解して、中と外の境界も分からなくなってしまうのを、
毎日食べて、トイレに行って、頑張って防いでいるわけですから。


ちょっと、コラムの方向性から外れた話になってしまいましたが、
もっと関係のある話でも思う事があります。

交通、通信技術の進歩で、
地方、国境などの境目がどんどんぼやけてますが、
それで起きる文化の交流でも、エントロピーが増えていますよね。

日本中、世界中で聴かれる音楽、見られるテレビ。
色んな水溶液が、仕切りで分けられた水槽に入っていたのが、
どんどん仕切りに穴が開いているような感じで。


確かに、「正しいのか正しくないのかなんていう価値観を超えて」
こういうことが起こってるんですけども、
極端な話、全部水溶液が混ざりきってしまったら、
それ以上は何も起こらない、均衡状態になってしまうわけです。

これは、それぞれの文化が死んで、分解されきってしまった状態じゃないかな、と。

そう考えると、文化の「体内」のエントロピーを低く保つ活動、
地方、国の独自性を見出す事だとか、(排他的な意味じゃなく、他を知る事も含めて)
新しいもの(結晶)を創造する活動、って言うのは、
これからもっと大事になっていくんじゃないかな、と思えてきます。』

テーマ : 物理学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

文化の仕切りが失われつつあり、エントロピーの均衡状態となる。

確かに、民族が大事にしていた習慣が薄れて
近代化(欧米化)の流れが世界的な主流になっています。

それを大事にする事も大事でしょう。
でも、その混沌としたものから、また新たに文化を作り出してきたのも、人間の歴史にはあるのではないでしょうか?

アフリカの移民、原住民、白人、さらに東洋人が混ざって混沌とした中にも独自の文化を作り上げているブラジルなんて、いい例だと思います。

ちょっと時間がないので、いったんコメントを打ち切ります。
ではでは~

アンダルシアの空さん

言葉が足りてなかった気がします。

「混ざる事で、新しい事は生まれない」、と言いたいわけじゃないんです。
当然、混ざれば、新しいものが生まれます。

水溶液のたとえで続けると、
ただ混ざるだけじゃなくて、化学反応が起きる事もあるわけで。

でも、これはプロセスの途中の話です。
僕が書きたかったのは、プロセスが終わりきってしまったときの話なんです。

もし、世界中の文化が、全部、完璧に、混ざりきってしまったら、
(実際は不可能なのは承知です)
それ以上はなにも起こらなくなってしまう、と言うのを、
エントロピーの例えで言いたかったわけ。

例え話に戻ると、
2つの水溶液を混ぜて、化学反応が起きているうちは面白いけども、
それが終わったら、均一な水溶液になってるわけです。

これは、ブラジルの話にも当てはまります。

ヨーロッパ人が移住する前は、
ブラジルには誇張無しで何千もの違った文化を持った部族がいました。

ただ、欧州の文化、原住民の文化、アフリカの文化が混ざっていく中、
ブラジルの原住民の部族それぞれの文化、
アフリカの部族それぞれの文化(個々の違い)は
あまり尊重されなかったわけです。
そのために、今のブラジルで、地方固有と言えるような文化は、
多分何百かに減ってる事でしょう。

ブラジルに限らず、「近代化」が進むにつれて、
世界中で話されている言語の数はどんどん減少しています。

言語が死ぬと言う事は、その言葉で語られていた伝承も死にますし、
その言葉を使った新しい創造の可能性も無くなります。

文化が混ざる事を否定したかったんではなく、
混ぜられる元の文化も尊重しないと、その文化は事実上消えてしまう、
って言う事が言いたかったんです。
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プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

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