スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

投手→野手に転向

ベーブ・ルースがすごいスラッガーだった、って言うのは、
予告ホームランのエピソードなども含めて、
日本でもかなり知られてると思います。

ただ、彼が若い頃はピッチャーだった、と言うのは、
かなりの野球ファンしか知らないんじゃないでしょうか?


デビューから6年間、
レッドソックスのルースはピッチャーでした。

通算成績は94勝46敗、防御率2.28。
1920年にヤンキーズに移籍して、外野に専念するようにならなければ、
投手として殿堂入りしていたかもしれない選手です。


ここまでは前置き。

先週末、
ルースと同じように投手から外野手に転向した選手が
メジャー「再デビュー」しました。

カーディナルスのリック・アンキール。
チームメイトの田口壮の日記から引用すると、(リンク、もうこの話は流れてますけど)

『信じられないほど強い肩を持つ、抜群の運動能力を持つ、もと投手。
カージナルスが長年に渡って大切に育ててきた秘蔵っ子です。
しかし、投手としての限界から、外野手に転向。非凡な才能と努力で、
「今後のカージナルスを支えるスラッガー」と期待されました。』

Ankiel


そんな期待を受けた選手がメジャーに戻ってきて、
なんと最初の試合でホームラン。
2日後には2本ホームランを打つ活躍をしたんです。


田口の日記では、
「投手としての限界」と一言でまとめられた彼の投手としての経歴ですが、
これはアメリカの野球ファンの多くが知っているストーリーです。
(田口も知っている事でしょうが、
自分が来る前からの事で、デリケートな話題なので、
誤解を招く事は書きたくなかったんでしょう。)


アンキールは1999年、ルースと同じ19歳でデビューして、
2000年には11勝7敗の成績を挙げました。

Ankiel


2000年のプレーオフ、
カーディナルスはまずブレーブズとの対戦。

第1戦、ブレーブズの先発は不動のエース、グレッグ・マダックス。
カーディナルスのトニー・ラルーサ監督は、
この大舞台でアンキールを抜擢しました。


2回を終えた時には、この采配は大当たりに見えました。
カーディナルスはなんとマダックスから6点を奪い取り、
アンキールは無失点。

しかし3回表、アンキールを悪夢が襲います。(↓はこの回のプレー記録)

BRAVES 3RD: Maddux walked; Furcal popped to first in foul
territory; Ankiel threw a wild pitch [Maddux to second]; Ankiel
threw a wild pitch
[Maddux to third]; A. Jones walked; Ankiel
threw a wild pitch
[A. Jones to second]; C. Jones was called out
on strikes; Galarraga walked [Maddux scored on a wild pitch, A.
Jones to third]; Jordan singled to left [A. Jones scored,
Galarraga to second]; Ankiel threw a wild pitch [Galarraga to
third, Jordan to second]; Sanders walked; Weiss singled to left
[Galarraga scored, Jordan scored, Sanders to second]; JAMES
REPLACED ANKIEL (PITCHING); Lopez popped to second; 4 R, 2 H, 0
E, 2 LOB. Braves 4, Cardinals 6.

4つの暴投で、4失点。

ただ、元々コントロールの荒れる事のある投手だったので、
一度きりの事だろうと思われていました。


ブレーブズを下したカーディナルスの次の相手はメッツ。
アンキールは第2戦に先発しました。

今度は、投げた20球のうち、5つがキャッチャーの後ろへ...


原因は、怪我などではなく、精神的なもの。
アンキールの例はあまりにも極端にしても、
珍しい事でもないのでしょう、
田口もなった事があって、HPに解決策が書いてあります。(リンク

ただ、なにを試しても、アンキールの暴投癖は治りませんでした。
4年間、投球を取り戻そうとマイナーで足掻きました。
なんとかメジャーに戻れたかと思うと、一緒に戻ってくる暴投癖。
その頃の映像

突然外野への転向を表明したのが2005年。
そんな経緯があっての今回のデビューでした。
試合前の選手紹介で、『球場が揺れるよう』な拍手を受けたのは、
カーディナルスのファンなら彼の過去をみんな知っているから。


甲子園でエースが4番を打ってるような事があるように、
アメリカでも高校、大学までは投打で活躍する選手はよくいます。

でも、メジャーで投手デビューした後、
打者に転向して活躍した選手の例は、
戦後にはほとんどいなくなります。

詳しくは知りませんが、これは日本のプロ野球でもほとんど無いはず。
投手も打者も、プレーのレベルが高くなればなるほど、
技術を特化させないとやっていけないからです。

ベーブ・ルースの時代ならまだしも、
今のメジャーリーグで、この転向を果たしたアンキールが、
どれだけ非凡な選手なのかが分かります。

(写真はESPNより)

テーマ : MLB
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

打者転向

最近2000本安打を達成した、横浜の石井?選手は、投手としていくつか勝利も挙げていたと思います(確か)。
古くは、ヤクルトの監督だった関根潤三氏が、100勝した後に1000本ヒットを打ったそうです(確か)。

その昔、名前は忘れてしまいましたが近鉄の助っ人ピッチャーだった選手が、パリーグでは非常に珍しくピッチャーとして打席に入って、なんと場外ホームランを打ち込んだことを強烈に覚えています。藤井寺球場の照明の支柱にある象印の看板を直撃しました。打者転向させていた方が大型助っ人になったかもしれませんね。

(ひ)さん

確かに、石井琢朗は投手→野手でしたね。
三浦貴と並んで、
最近のプロ野球でこの転向をした例の筆頭でしょうか。

関根潤三は、弱いチームだったせいで、
65勝95敗が通算成績のようです。
出場試合数を見ると、
投手の時から、野手を同時にやってたようですよ。
Wikipediaを見ると、日本で50勝、1000本安打を達成したのは、
彼と、戦争をまたいだ西沢道夫だけみたいです。

ビル・ジェームズによると、 1915年から25年までの10年間は、
投手から野手になる選手が特に多かったそうです。
この間に転向した選手は、ルースはもちろん、
イチローに安打記録を抜かれたシスラー(通算防御率2.35)と、
サム・ライスも殿堂入りしています。

1923年には、ジャック・ベントリーと言う選手が、
13勝8敗しながら、.423の打率、って言う記録を出してます。
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

ブログ内検索
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
リンク
RSSリンク
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。