スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

NFLドラフト

先週末、ドラフトでした。

本題に入る前にクイズ。
NFLで、平均年俸が1番高いポジションは?

これはもったいぶらずに答えをすぐ書いちゃいます。
ボールを触るのが一番多く、パスの判断を任されるクォーターバックです。


じゃあ、平均年俸が2番目に高いポジションは?

記事の途中に答えを書くんで、
読みながら考えるなり、考えてから読むなりどうぞ。


今年のドラフト最初の指名権で、
史上初の16戦全敗を喫したデトロイト・ライオンズは、
ジョージア大のQB、マシュー・スタッフォードを選択しました。



ジョージアが基本的に好きじゃないんで、
好きな選手ではないんですが、肩は相当強いです。
3年で大学を出てきましたが、
すでにビッグゲームでのビッグプレーも数多くあります。


次に取られたQBは、USCのマーク・サンチェス。
ファーブの引退でスタメンQBを欲しがっていたジェッツが、
トレードで17位から5位まで上がって指名しました。

これまた大学が好きじゃないですが(苦笑)
カーソン・パーマ-、マット・ライナート、マット・キャセルと、
USCは最近QBをどんどんNFLに出してます。

スタッフォードほどインパクトは無いですが、良い選手だと思います。


1巡目で取られたQBは、あともう1人。
バッカニアーズが、カンザス・ステートのジョッシュ・フリーマンを取りました。

ダンテ・コルペッパーやジョー・フラッコ型でしょうか。
体のでかい選手ですが、まだまだ荒削りのようです。


サプライズだったのは、レシーバー2人。

7位指名で、オークランド・レイダーズが取ったのが、
メリーランド大のダリウス・ヘイワード=ベイ。

ドラフトキャンプでの40ヤードダッシュで4.30秒の好タイムを出したのは事実ですが、
レシーバーとしてのスキルは微妙なところ。
早くて1巡目後半と思われてた選手を、ここで取っちゃダメでしょ、
というのが衆目一致するところです。

本当に取りたければ、トレードでもっと低い指名権を貰えば良いんですからねぇ。
でもここで取っちゃうのがレイダーズらしいと言うか...
(オーナーのアル・デイヴィスは足の速い選手が好きな事で有名)


おかげで、オークランドの対岸、サンフランシスコ49ersに、
テキサス・テックのマイケル・クラブツリーが転がり込んできました。



10位指名でこんな選手が取れたのは、お得感タップリ。
直線のスピードではヘイワード=ベイにかないませんが、
フリーになるための敏捷性も、テクニックもありますし、キャッチ能力も文句なしです。


ここで、クイズの答え。

今のNFLでは、パスプレーの際、
守備のチームはクォーターバックを狙って選手を何人も突撃させます。
QBが捕まってサックされてしまうのは、攻撃としては最悪のシナリオの1つ。
いかにQBがサックされないように守るかは、最重要課題なんですね。

と言うわけで、2番目に年俸が高いポジションは、
QBを守るのに一番大事なポジション、レフトタックルです。(オフェンシブラインの一番左の選手)


オフェンシブラインの中でも、なぜレフトタックルが一番大事かというと、
ほとんどのQBは右利きなので、すぐにパスを出せるよう、左肩を前にしたスタンスを取ります。
そうすると、フォーメーションの左側は死角になる事に。
(野球で一塁が右投げ投手の死角なのと一緒ですね)

その見えないところから当たられると、
ファンブルやインターセプションの危険が一気に増すので、
守備としてはこの死角をまず狙ってきます。

なので、左側からサックを狙うのは、守備の中でも一番運動能力が高い、危険な選手。
それに対応するために、
レフトタックルは、体が大きいだけでなく、敏捷でフットワークが良くないといけません。
なかなか見つからない素質が必要なんです。

去年の1位指名はレフトタックルのジェイク・ロング(ミシガン→ファルコンズ)、
今年の2位指名もレフトタックルのジェイソン・スミス(ベイラー→ラムズ)。
ドラフトでも高く評価されてる事が分かります。



ジェイソン・スミス、確かに凄そうです。


このレフトタックルの話は、
「マネー・ボール」の著者マイケル・ルイスの、「The Blind Side」という本の受け売りです。

Blind SideBlind Side
(2007/10/02)
M Lewis

商品詳細を見る


↑カバーに出ている選手は、
今回オールミスからレイブンズにドラフトされたマイケル・オーア。



本のメインストーリーは、このマイケル・オーアが、
メンフィスのスラムで育ち、そこからの出口が見えなかった少年時代から、
偶然が重なって郊外の裕福な白人の家族の養子になり、
レフトタックルとしてアメフトのスターになる話。

誰にも見向きされなかった彼が、
アメリカ中の大学から引っ張りだこになるストーリーと、
最近数十年で一気に評価が上がった、
レフトタックルというポジションのストーリーを見事に絡めて書かれてます。

野球の話だった「マネー・ボール」と違って、和訳は出ないかと思いますが、
普通のノンフィクションの読み物として素晴らしいです。


マイケルの生い立ちの話はまさに、アメリカ社会のどん底の部分の話。
アメリカ人のほとんどにとって、想像するのさえ難しい貧困の話です。
(自分自身、メンフィス近郊に5年住んでいましたが、
せいぜい10kmしか離れていない場所が、ここまで酷いとは正直知りませんでした。
こういった場所に用事など無いですし、危険なので行く事は無いんです。)

なぜこういった場所が出来て、
なぜそこで生まれた人たちのほとんどがそこを抜け出せないのか。
大いに考えさせられる本でした。
スポンサーサイト

テーマ : NFL
ジャンル : スポーツ

観測選択効果

クラシックのコンサートに行った時、
どうしても咳払いをせずにいられなかったとします。

咳払いするタイミングとしては、
曲の合間、楽章の合間までなんとか耐えるのがまずベストでしょう。

耐えられなかったとして、次に良いのは大音量の時。
すぐ近くのお客さんしか邪魔しないですみます。

最悪なのが、静かに演奏してる時。
咳き込むのがホール中に響き渡ります。


シアトルの聴衆はどうも、
最悪の、静かな所で咳き込む人が多いんじゃないか、
とちょっと思ってるんですが、
本当にそうなのか、自信を持てない理由があります。

もしも、演奏のボリュームの大きい時と、小さい時で、
咳き込む人の数が一緒だったとしても、
音が小さい時の方が咳き込むのが聞こえやすいから、
多いように思えてるだけかもしれないんです。

これは、科学の手法を研究する人たちの専門用語だと、「観測選択効果」と言います。
仰々しい名前ですが、
使っている観測方法で目立ってしまうものは、多いように思える、というだけの事です。


院生1年目の時、昼食は大抵外食だったんですが、
ハンバーガーを学校に持ち帰って食べる事も時々ありました。

学校でそれを見ていた同僚が、
僕はハンバーガーばかり食べてるんじゃないか、
と思ったのも観測選択効果です(笑)


これを心得ておくのが一番大事だと思うのは、ニュースを見ている時。

ニュースというのは大体の所、非日常を扱う物です。
「今日、普通のサラリーマンが、
予定通りの時間に起きて、いつもの電車に乗って、普通に仕事をしました」
というのはニュースにはなりません。

事件・事故など、予想外の出来事が、
一番大きく取り上げられるニュースになるわけです。

海外発のニュースで、「え、こんな事があるの?」という事件の話を聞いたら、
多分、その国の人もそう思っています。
普通の話なら、その国でその話はニュースになりません。

他にも、サメの襲撃や、飛行機事故など、
実は多くない種類の事故が、結構多いんじゃないかと思ってしまったり、
ニュースというものの歪みを認識しないでいると、
世界の捉え方も歪んでしまう例が数え切れないほどあります。


占いや、オカルト系のものを信じる人がいるのも、
観測選択効果が大きな理由じゃないかと思うんですが、
この話はまた長くなるので今日はやめておきます。

テーマ : 科学全般
ジャンル : 学問・文化・芸術

たわいない話

本当にどうでもいい話1つと、後で繋がる事を書くかもしれない話1つ。
2つ目は愚痴っぽいですが、
愚痴っぽいからこそ、読む人の少ない週末に書きます。
週末にも読んでくれてる人、ゴメンナサイ(笑)


Yahoo Japanのあるページを見ているときに、広告が目につきました。

年に一度だけ、

お母さんに

「ありがとう」

を伝えよう!!


いやいや、ダメでしょ(笑)

1つ目終わり(速いって)


2つ目は、Wikipediaについて。

ネットに馴染んでる人なら知ってると思いますが、
Wikipediaはユーザーが作成するオンライン百科事典です。
会員登録などなしで、記事の編集が出来ます。

誰でも編集できちゃうなんて、資料として信用ならないじゃないか、
と言うのが普通の人の第一印象かと思うんですが、
それがどっこい、なかなか上手く行ってるんです。

「創発」とか「自己組織化」と言われる現象の良い例なんで、
この部分についてはまた記事を書くかもしれないんですが、
日本語版Wikipediaの傾向についてちょっと文句を言いたいんです。

日本語版で、人物の記事を見ると、(特に芸能人と野球選手)
「エピソード」とか「逸話」っていうセクションがあって、
短いエピソードが箇条書きで並んでるんですね。

んー、こういうの書いてる人って、百科事典読んだ事無いんですかね?
読んでて面白いものを書くんじゃなくて、(面白いのは認めます)
資料として役に立つものを書かなきゃダメでしょ。

実は、「雑多な内容を箇条書きした節を避ける
と言うWikipediaの記事編集のガイドラインがあります。

読んでみると、内容が足りない記事を広げる時に、
文章の中に組み込みたい情報を、箇条書きにしておくのは良い事だ、と。
(他の編集者が文章にする事が出来るので)

でも、記事の完成系としては、
一貫性やテーマのない箇条書きは避けるべき、と書かれてるんですね。
百科事典なんだから当然です。


英語版と比べちゃうと、他のバージョンはどれも物足りない所があると思いますけど、
日本語版で気になるのは、この箇条書きと、出典が明記されてない事の多さですね...

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

意図せざる結果

バイオ燃料の記事の続きを書くのが遅れていたら、
都合の良い事にEarth Dayになりましたね。(アメリカはまだ4月22日)


バイオ燃料は環境に優しい、と言うのを前提として、
2005年、アメリカ政府はバイオ燃料をガソリンに混ぜるプログラムをはじめました。

例えば2008年に使われるガソリンに、
合計90億ガロン(約340億リットル)の再生可能な燃料を混ぜる、と決めて、
達成のために補助金や免税を導入したんです。

再生可能な燃料の中でも現在大量生産できる物の1つに、
トウモロコシを原料にしたエタノール(アルコール)燃料があります。

補助金が導入された事で、
アメリカではトウモロコシを育てる農家が増え、エタノールを作るための施設も整備されました。
良い事のように思えるかもしれません。


先週のおさらいをすると、バイオ燃料の中の炭素だけを見ると、
大気から吸収した炭素を大気に戻すだけなので、
確かに石油などの化石燃料よりグリーンです。

ですが、原料を作るために使った農地、水、肥料、農薬、
原料を燃料にするために使うエネルギー、設備の建設などに使われる資源、
肥料から出る二酸化窒素(温暖化に繋がる)なども考慮に入れるとどうでしょう?

さらにエタノールは、水溶性が高いために(現状では)パイプラインで運ぶ事が出来ません。
つまり車で運ばないといけませんから、
石油よりもずっと、輸送のために排出する二酸化炭素が多くなるわけです。

これだけ要素が多くなると、色々な仮定をしないと計算が出来ないようで、
決定的な資料はないんですが、
少なくとも、トウモロコシのエタノールの方がガソリンより目に見えて地球に優しい、
と言うのは現時点ではあり得ない話のようです。

そんな、環境に優しいかどうか怪しいトウモロコシエタノール産業を、
アメリカ政府は補助金で促進しているわけです。


2006年の補助金、免税などの影響を全て足しあわせると、
70億ドル、トウモロコシエタノール産業は国の政策で得をしたという計算があります。
2006年に作られたトウモロコシエタノールの量は、184億リットルなので、
1リットルにつき38セントも政府が払ってあげていた事になります。

1リットルのエタノールを燃やして得られるエネルギーは、
ガソリン1リットルを燃やした場合の大体3分の2なので、
ガソリン1リットル分に換算すると、57セント補助されていたと言う計算。

その頃のアメリカでのガソリンの値段は、1リットルにつき60~80セントだったので、
本来ならガソリンより倍高いエタノールしか作れなくても、ガソリンと競合できる事に。
どれだけトウモロコシ農家や、エタノール生産業者に優しい政策だったかが分かります。


この歪んだ政策の間接的な影響の1つに、
2007~08年の世界的な食料価格危機がありました。

最初に書いたように、
小麦や大豆などから、トウモロコシに大量の農地が切り替えられました。
2007年には、トウモロコシの生産量が前年比で20%以上増えたんです。
このために、小麦や大豆など、
アメリカが輸出しているトウモロコシ以外の穀物の値段は当然上がりました。

トウモロコシの場合、全体の量は増えましたが、
エタノール生産業者は、補助金のおかげでトウモロコシを高く仕入れても儲かります。
補助金のために、需要が不自然な高さまで上げられてしまい、
トウモロコシも値段が上がってしまったわけです。


食料価格への影響や、
見逃されていたバイオ燃料の環境への影響が少しずつ知られるようになって、
エタノールに補助金を出す政策は失敗だった、
という認識が広がりつつあります。

ただ、廃止されるまでは時間がかかるかもしれません。
70億ドルは、アメリカ人1人につき、20ドルにしかなりませんからね。
バイオ燃料は環境に優しい、という大義名分も、
消し切れたとは思えません。

補助金を全面廃止するよりも、
ちゃんと環境のためになる代案を考えた方が早いかもしれません。

テーマ : 宇宙・科学・技術
ジャンル : 学問・文化・芸術

Liverpool-Arsenal

今日はあとでバイオ燃料の続きをアップしますが、
ちょっとこの試合については書いとかないと。

直にリンクしない方が良さそうなので...
マイ サッカー プレイス ドット ネットに行くと、
この試合全部(full match)が見られます。

観る価値あると思いますよ。

守備のミスは多かったですけど、
90分間アクションが止まりませんでした。
エンターテイメント性は100点満点。

リーグタイトルへの影響を考えても、
プレミアのGame of the Seasonという事になりそう。

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

残務

ここ何ヶ月か忙しかったんで、
研究以外の事が色々後回しになってました。

部屋の掃除

他のブログ訪問・コメント

研究に直接関係ない論文のチェック

...

どれも話にならないくらい溜まってます。

研究の方もまだ区切りがしっかり付いたわけでもないですけど、
ちょっとずつこなして行きますんで、
最近見かけないなぁ、と思ってるブログ仲間の人達は、あと少し待ってみてください。
(忘れられてるかも、笑)

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

新商法

今日の出来事です。


帰りのバスを降りてすぐの所に、
ボンネットを開けて、ハザードランプを付けたバンが止まってました。

運転手らしきおじさんが、ボンネットの前に立っていて、
ちょうどバンに向かって歩いていた僕に挨拶してきました。
助手席には奥さんらしき女の人が座ってます。

人を見かけで判断しちゃいけませんが、
見かけだけで言うと、いかにも「労働者階級」って感じ。

おじさんの話すところでは、
エヴェレット(シアトルの40kmほど北。この辺だと比較的貧しい事で有名)に帰りたいんだけど、
ガス欠で止まってしまって、お金がない、と。
30セントしかないんだよ、と。

売れるものはサングラスくらいしかないんだけど、
買ってくれないか、と言うんですね。


もしも本当の話なら買ってもいいんですけどね。

口調が小銭をせびるホームレスのような感じで、
信用する要素もあまりにも乏しいんで、
悪いけどいりません、と言って立ち去りました。


20秒ほど歩いた後振り向いてみると、
エンジンをかけて発車するバンが(笑)

あぁ、なるほどね、と。

振り返ってみると、
そんな小銭しか持ってない人が、
エヴェレットからシアトルに来てる事とか、
どう考えてもエヴェレットへの帰り道じゃない場所にいる事とか、
ツッコミどころもありました。

本当に何も持ってないホームレスならまだしも、
バン持ってて、奥さん(?)もいるんだからもっとちゃんと生計立てようよ、
と思うとちょっと悲しいですね。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

研究中

本職の研究の方で忙しいんですが、
バイオ燃料の話の続きもちょっと調べ物中です。

考え慣れない話題は、さすがにスラスラとは行かないようで。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

バイオ燃料

バイオ燃料とは、一言で言うと、生物から作った燃料の事。

石炭、石油、天然ガスも、元はと言えば昔の生物の化石なんですが、
バイオ燃料はもっと最近生きていたものを、
直接人間が処理して燃料にしたもの、という事です。


地球温暖化を防ぐために、バイオ燃料の方が化石燃料より良い、
という事で注目されているんですが、
この点をちょっと説明しておきます。

バイオ燃料を使っても、石油から作ったガソリンを使っても、
車を走らせれば大体同じ量の二酸化炭素を出します。
バイオ燃料なら二酸化炭素が出ない、という事じゃないんですね。

バイオ燃料がなぜ、地球温暖化防止に役立つのか理解するには、
燃料を燃やすと二酸化炭素になる炭素が、
どこから来たのかを考えないといけません。

carbon cycle

↑は、地球の表面にある炭素が、
どこに蓄えられていて、どういう風に循環しているのかを表した図です。

Wikipediaの「炭素循環」を読むともっと詳しく書いてありますが、
ここでは話に関わる所だけ書きますね。


化石燃料は、長い時間、地面の中に埋まっていたものを掘り出したもの。
という事は、化石燃料の中にある炭素は、
上の図の循環に入る事無く、地面深くにずっと溜まっていたものです。

一方、バイオ燃料は、最近生きていた植物や動物から作られるものなので、
そこに入っている炭素は、燃料を作らずに放っておいても、
土や海水、他の生き物などに吸収されて、
上の図のサイクルに取り込まれるはずの炭素。

化石燃料を燃やすと、埋まっていた炭素をどんどん大気中の二酸化炭素にしてしまうけれど、
バイオ燃料なら、循環している炭素の量を増やさないで済む、という事なんですね。


1つ、この論理に問題があります。

植物からバイオ燃料を作る、と言っても、
植物をそのままガソリンタンクに入れて車を走らせたりする事は当然出来ません。
処理しないと、ちゃんとした燃料にはならないんですね。

この処理が、簡単な植物があれば、難しい植物もあります。
難しい植物をバイオ燃料にしようとすると、
下手をすると、最終的に燃料から取り出せるエネルギーより、
処理する機械を動かすのに使ったエネルギーの方が大きくなったりしてしまうんです。

そうなると、化石燃料を使わないと処理できなくなって、
温暖化防止への効果はプラスではなく、マイナスになってしまいます。

手当たり次第に生き物を燃料にするんではなくて、
効率のいい物を見つけないといけない、という事です。


これは、環境に優しいように見えるリサイクルでも言える事です。

ガラスやプラスチックを処理して、
資源としてまた使えるようにするにはエネルギーが必要ですし、
普通のルートでガラスやプラスチックを作る場合には出ない有毒ガスが出る場合もあります。

リサイクルが文句無しで環境に優しいとは言えない、という事です。


自分の考えがまとまり切っていないんで、
リサイクルについてはこれ以上はちょっと責任を持って書けないんですが、
(状況が場所によって違ったり、時間によって変わったりもしますし)
バイオ燃料については、続きがあります。

テーマ : 宇宙・科学・技術
ジャンル : 学問・文化・芸術

WBCの将来

WBC、開催地のアメリカではあんまり盛り上がらなかった事は書きました。
それでも、第1回より第2回の方が視聴率も観客数も増えたんで、
これからに期待が持てるとは言えます。


明らかな課題としてはまず、日本と韓国が5回も当たった大会の方式。

ステージを、第1回のような総当たり戦にするか、
第2回のようなダブルエリミネーションにするかは議論の余地があると思いますが、
第1ラウンドの同じグループから、第2ラウンドでも同じグループに入れられるのは、
絶対に変えて欲しいですね。
(サッカーなどでは組み直すのが常識ですし、第1回の直後にも変えるべきという声がありました)

審判の質と、出身国の配分も、第1回ほど酷くなかったですが、
まだ改善の余地あり、じゃ無いでしょうか。


まぁ、この辺は、ハッキリ言って微調整の類です。

国際スポーツとしての野球がアメリカにも定着して、
WBCがその中心として継続される大会になるには、
メジャーリーグのアメリカ人選手が本気になる事が必要です。

日本や韓国が盛り上がっているのは、今のうちはいいです。
でも、アメリカが本気じゃないのがいつになっても変わらなかった場合、
さすがにしらけて来るんじゃないかと思うんですね。


参考になると思うのが、過去10年ほどのバスケットボール。

NBA選手がオリンピックに出られるようになったのは、92年バルセロナから。
NBA選手の入ったアメリカ代表チームは、
2000年のシドニー五輪まで、負け無しで金メダルを取り続けました。


野球で、アメリカ代表がWBCで負けたのに対応するのが、
インディアナポリスで行われた2002年のバスケ世界選手権です。
当時のスーパースターはみんなこの時のアメリカ代表から外れていて、
相当のバスケファンでもなければ注目していなかった大会でした。

アメリカ代表は、アルゼンチン、ユーゴスラビア、スペインに負けて6位。
見ていた人達は代表に失望しましたが、
アメリカ以外のチームも強いんだ、という認識はあまり広がりませんでした。


普通のバスケファンにも、外国のリーグ・選手も強いんだ、と認識されるようになったのは、
2004年のアテネ五輪の時でした。

この時は、ダンカンとアイバーソンがキャプテンで、
レブロン、ウェード、アンソニーの期待の若手3人組なども含んだチームで、
一般の関心、期待も高まっていました。
それが、また3回負けて、銅メダル止まり。

これをきっかけに、
アメリカ代表は、その時々に出たい選手がやりたいようにやるチームではなく、
メンバーを固定した代表チームとして、本気を出して戦うようになったんです。


一度でもいいから、
アメリカ代表がスーパースターをちゃんとWBCに出して、
そして負ける事があれば、
WBCの将来は確約されたものだと思っていいはずです。

可能性は低いですが、それが一発で実現できる案は一応あります。

WBCの最初の部分はこれまで通り3月に行って、
最終ラウンドを、メジャーリーグのオールスターゲームの代わりにやるんです。

まぁ、これは無いでしょうね。副作用も多いです。


バスケとの比較で改めて思うのは、
ヨーロッパ(特に大陸。特にフランス)が絡むと国際大会が充実する事。

野球の場合、東アジアとカリブ海が、アメリカに負けないくらい強いですが、
アメリカはアメリカで内部完結、
アジアはアジアで内部完結、
カリブはカリブで内部完結していて、
広げようという動きはあまり無いんですよね。

それが、ヨーロッパが絡んでくると、
ヨーロッパでは内部完結せず、広めようという動きが出てくるんです。

この話はまた、別の機会にでも...

テーマ : WBC
ジャンル : スポーツ

新コーチ

うーむ、NCAA決勝は大差で決まっちゃいそうな雰囲気ですね。


メンフィス大バスケの新コーチが、ジョッシュ・パストナーに決まったみたいです。


Pastner


無給でアシスタントをしてる学生みたいに見えるのは、
童顔なのもありますが、まだ31歳なのもあります(笑)


テネシーのパールだとか、USCのフロイドだとか、
微妙なコーチにオファーを出したとか出さなかったとか、
漏らしちゃいけない情報が漏れていたサーチでしたが、
結局はいいところに落ち着いたと思います。

大学のヘッドコーチ経験は無い人ですが、
AAU(アマチュア運動連合)のバスケチームのコーチの息子で、
13歳の時に、他のチームの選手をスカウトして100ページのレポートを作ったり、
高校生の時に父親からチームを受け継いで、選手兼コーチになったり、
コーチになるために生まれてきたかのようなエピソードがあります(笑)

大学では、名門アリゾナのベンチウォーマーだったんですが、
2年半で卒業した上に、1年後には修士も取ったとか。


経験不足からの失敗はあるかもしれませんが、
全力を尽くしてくれる事は間違いなさそうですし、
AAUのコネがあるのでリクルーティングも期待できます。

ゼーヴィアのショーン・ミラーは、
どうやらメンフィスに来る可能性は無かったようなんで、
(アリゾナの新監督になりました)
もしかするとパストナーがベストチョイスだったのかもしれません。


メンフィスで成功したら、他に移ってしまうようにも思いますが、
それはまたその時考える事、でしょうね...
メジャーカンファレンスになんとかして入る事が出来れば話は変わります。

テーマ : バスケットボール
ジャンル : スポーツ

いまさらWBCの話

終わってからもう2週間経ちますが、
日本での熱狂がネットでも伝わってくる中、
アメリカとの温度差については、書いておかないとな、と思っていたので。


まずはまぁ、データから。

アメリカで、一番視聴率が高かったWBCの試合は、
準決勝、アメリカ対日本の試合で、1.7%。

十七パーセントじゃなくて、一点七パーセントですよ。

決勝の日本対韓国や、第2ラウンドのアメリカ対ベネズエラも1%を超えましたが、
2%を超える試合は1つもありませんでした。


なぜあまり盛り上がらなかったのか、理由はいくつかあります。
多分重要な方から3つ並べると、

1.野球の国際トーナメントへの馴染みが薄い事

日本のプロ野球からは、オリンピック代表にも選手が出てますが、
メジャーのチームはオリンピックに選手を出させていません。

日本人にとって、五輪の野球は勝てる種目、勝ちたい種目の1つでしたが、
アメリカ人にとっての五輪の野球は、
沢山あるオリンピック競技の中の1つ、というだけで、
しかも、あまり大きなウェイトは占めていなかったという事です。

これにはもちろん、メジャーリーグが世界一だ、という自負も重なって、
国際スポーツとしての野球に目を向けない理由となってしまいました。


2.アメリカ代表から、スターが何人も抜けていた事。

アメリカでは、ファンにとってだけでなく、選手にとっても、
メジャーリーグが一番大事な大会です。

ワールドベースボールクラシック優勝を夢見て育ったんじゃなくて、
ワールドシリーズ優勝を夢見て育ったんですから、当然ですね。

今回のアメリカ代表にはもちろん、
ジミー・ロリンズ、デイヴィッド・ライトなど、
ポジションで世界一か、それに近い選手が何人か出ていました。

でも、メジャーを代表するアメリカ人のスターというのを思い浮かべると、
出なかった選手の方がどう考えても多いんです。
ざっとリストアップしてみると、

捕手ジョー・マウアー
一塁手デレック・リー
一塁手ライアン・ハワード
一塁手マーク・テイシェイラ
二塁手チェイス・アトリー
二塁手イアン・キンズラー
遊撃手マイケル・ヤング
外野手グレイディー・サイズモア
外野手ランス・バークマン
外野手ジョッシュ・ハミルトン
外野手マット・ホリデイ
先発投手CCサバシア
先発投手ティム・リンスカム
先発投手ロイ・ハラデイ
先発投手ブランドン・ウェブ
先発投手クリフ・リー
先発投手ジョン・レスター
先発投手コール・ハメルス
先発投手クリス・カーペンター
先発投手ジョッシュ・ベケット
先発投手スコット・カズミーア
先発投手ジョン・ラッキー
抑え投手ジョナサン・パペルボン
抑え投手ジョー・ネイサン
抑え投手ブラッド・リッジ

以上、明らかにオールスタークラスの選手だけです。
中には、怪我で出られなかった選手もいますが、
ほとんどはそういう理由も無く、ただ辞退した人達です。

一塁手と外野手が足りなかった事以外、野手の方はそれなりにまとまりましたが、
投手陣は惨めでした。

ベル、グレイボー、ハンラハン、リンドストロム、ソーントン、ジーグラー
...誰?と言いたくなるメンバーです。
知ってる投手でも、ラトロイ・ホーキンスはダメな事で有名(笑)

なんでこんなんが代表なんだ、と、
知識が浅くても深くても思ったはずのメンバー。
これは、負けた言い訳、というレベルの話ではなくて、
選手が興味持ってないんなら、観る事無いな、とファンに思わせるほどだったんです。


3.時期がNCAAトーナメントと被る事

MLBのシーズンの途中にWBCをやるのは、ほぼ不可能ですし、
シーズン後だと、プレーオフ出なかった選手はブランクが長くなるのでまた難しくなります。
なので、3月に開催と言うのは多分避けがたいですね。

でも、3月の半ばから始まるのが、
このブログでもしつこく書いてる大学バスケのNCAAトーナメント。
甲子園のように老若男女楽しむスポーツイベントで、
NCAAトーナメントの最初の週の試合は、大体視聴率3~6%。
一番低かった木曜の昼間の試合でも、2.7%まで行ったんです。

こういう、すでに定着しているイベントを押しのけるほど、
WBCの知名度自体が高くないですし、
すでに書いたような理由で、知っていても観ない人が多かったわけです。


盛り上がらなかった理由だけで延々と書いちゃいました。
WBCの将来について、今週の間に続きを書きます。

テーマ : WBC
ジャンル : スポーツ

残るは2チームのみ

ノースカロライナはやっぱり強いです。
去年Final Fourに出たチームがそのまま戻って来てますからねぇ。
アンフェアだと思うくらい武器が多いです。

ヴィラノヴァは良くここまで来ました。
UCLA、デューク、ピットを倒しましたからね。

ランディー・フォイとカイル・ラウリーがいた3年前と同じで、
ガード中心、フォワードも小型のチーム。
3年前のアラン・レイの様なシューターがいなかったのが痛かったです。


ノースカロライナの決勝の相手はミシガン・ステート。
こっちの準決勝では、ミシガン・ステートのSGダレル・サマーズに何度か驚かされました。
リムより上でリバウンドを取ったり、10cm身長で負けてるロビンソン相手にダンクしたり。
(このダンクは↓のハイライトに入ってます)
すごいバネ持ってます。

まだ技術的には足りないところが多いんで、
それを磨いていけばスターになれそうな選手です。


Watch CBS Videos Online

ミシガン・ステートのキャンパスはデトロイトから100kmちょっと。
さすがにホームアドバンテージがありますね。

NFLライオンズのフォード・フィールド、7万2千人でバスケを観てます(笑)
上の方の席じゃ、全然何が起きてるか分からないでしょうねぇ。

テーマ : バスケットボール
ジャンル : スポーツ

書きたい話

時間が無くて書けてない話がちょっと溜まってます。
全部書けるかどうか分からないんで、リクエストがあれば優先します。


WBCのアメリカでの位置付け、大会の将来

先月開幕したメジャー・リーグ・サッカーに絡めて、
アメリカ型のスポーツビジネスと、クラブベースのスポーツビジネスの比較

アメリカの大学スポーツの経済学(の問題点)

生命の定義

バイオマスエタノール


...今のところ思いつくのは以上。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

コーチ変更

メンフィス大のバスケ、監督が変わることになりました。

ジョン・カリパリはケンタッキーに移ります。
これはもう、しょうがないですね。

Cal


ケンタッキーはNCAAトーナメント出場50回(1位)で、優勝7回(2位)、
伝統で言うとメンフィスではかないませんし、
給料も、年に約3億ドルと、カレッジバスケ最大の金額だとか。


メンフィスで1つだけやり残したのは、優勝。
でも、元々優勝した事がない学校なわけで、
3年連続のElite Eight、4年連続で30勝、合計137勝というだけで、
メンフィスバスケの歴史で一番輝いていた時期といって間違いないです。

ケンタッキーはと言うと、
伝統がありながら、98年以来Final Fourから遠ざかってます。
これを立て直すのは、今のメンフィスで優勝する事以上にやりがいがある仕事のはず。


元々はラリー・ブラウンの弟子で、
"Play the right way"と言って、奇抜な事はしないコーチングだったのが、
最近数年になってから、
ドリブル・ドライブ・モーションという新オフェンスに切り替えた柔軟性は、
自分としてはかなり評価してます。

高校生のリクルートでも超一流。
UMassにマーカス・キャンビー、
メンフィスにデリック・ローズを呼び込めた人が、
ケンタッキーでそれが出来ないはずが無いです。

カリパリが監督でいる間に、
ケンタッキーがFinal Fourに戻ってくるのはほぼ確実だと思います。

2000年に就任したのは、NBA、ネッツで失敗した少し後で、
株がどん底まで下がっていた時でした。
メンフィスも、Final Four出場経験がありながら、低迷していた頃。
ちょうどお互いを必要としていたんだな、と改めて思いますね。


メンフィスとしては、一流の後継者を見つけて、
カリパリが築いたものを維持できるようにしないと。

資金はそれなりにあるようです。
問題は、Conference USAに来てくれる人がいるのか。


あ、そうそう、カリパリは一回実物を街で見たことがあります。
ファストフード(チキンサンドイッチ)のChick-fil-Aに、家族と一緒に来てました。

テーマ : バスケットボール
ジャンル : スポーツ

久々に音楽ネタ

今年に入ってからも色々聴きに行ってるんですけど、
最近は主にクラシックで、良いけどブログに書くほどじゃないかな、という感じで。

今夜行ってきたのは、去年もシアトルに来てたハビブ・コワテ。



↑一番好きな曲なんですけど、
撤去されそうな予感も(笑)
ここに行けばもっと試聴できます。

アフリカ、マリの音楽をベースに、西洋の楽器やポップの要素も混ぜた音楽。
グルーブ感がすごいですし、
メンバーみんなが複数の楽器が弾けたり、普通に技量が高いです。

あぁ、録音だとアコースティックですけど、
ライブだとエレキなんで迫力は格段に上でした。
YouTubeで探せばライブの映像が結構あります。


今日になって気付いたのが、
メンバー6人のうち、リズムギター、ベース、バラフォン(木琴)の3人が左利きな事。

ドラムスは不詳ですけどね。
バラフォンのじっちゃんが左利きなのが分かったのは、バイオリンも弾いてたから(笑)
って、左利きのバイオリンは初めて見たかも。

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

プロフィール

アシュリー

Author:アシュリー
カリフォルニア州バークリー在住、元スポーツジャンキーのアシュリーです。

今観るスポーツは、アーセナル(サッカー)とグリズリーズ(バスケ)、あとテニス。

専門の物理ネタ以外にも、色々書いていくつもりです。

Twitterをハンドル名Inoueianでやっています。

ブログ内検索
カレンダー
03 | 2009/04 | 05
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
リンク
RSSリンク
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。